
4月に東京へ行ったとき、銀座にある鉄板焼の「岡半本店」でランチをいただきました。鉄板焼って、好きになるのがとても簡単な料理だと思います。上質なお肉と野菜、熱々の鉄板、そして目の前で二本のヘラを使って焼き上げてくれる料理人。素材がよければ、それだけで十分です。
鉄板焼というと、ちょっとしたショーのような演出があるお店もあります。玉ねぎを空中で切ったり、食材を投げたり、調理そのものがパフォーマンスになっていたり。一方で、余計な演出はせず、料理そのものを主役にするお店もあります。岡半は完全に後者。落ち着いていて無駄のない、料理に集中したスタイルで、このお店の雰囲気にとてもよく合っていました。
東京の一流の鉄板焼店では、日本を代表するような上質な和牛を味わえますが、当然ながらそのクラスのお肉は安くありません。特にディナーとなるとなかなかのお値段です。ところがランチタイムには、ディナーより手頃な価格でコースやセットを用意しているお店がたくさんあります。最高級の部位はディナーメニューに登場することが多いものの、ランチでも十分に質の高い和牛を楽しめます。本格的な日本の和牛をまだ食べたことがないなら、ランチでもそのおいしさに驚くと思います。
私が岡半に着いたのはランチ営業が始まって15分ほど経った頃でしたが、すでに満席。ウェイティングリストに名前を書き、近くに座って待つことにしました。20分ほどすると、カウンター席へ案内されました。
リストに並んだ名前の中で、私の名前だけ明らかに日本人ではなかったので、言葉は大丈夫かなと一瞬心配になりました。でも、まったく問題ありませんでした。スタッフの方々は英語がとても上手で、私の料理を担当してくれた料理人も英語を話してくれたので、終始リラックスして食事を楽しめました。
岡半は、日本を代表するブランド和牛のひとつ、松阪牛で知られています。三重県で育てられる松阪牛は、きめ細かな霜降りと、濃厚でやわらかな肉質で特に高く評価されています。日本の和牛を語るうえで欠かせない存在で、東京で上質な和牛を食べてみたいなら、岡半を訪れる理由のひとつです。
私が注文したのは「上ランチ」。小さなサラダ、2種類の和牛ステーキ、そして緑茶が付いていました。それとは別に、和風のビーフシチューが小さな器で出てきて、料理人が鉄板の上で温めてくれました。そのときは、これが一体何なのか、どうやって食べるのが正解なのかよくわからなかったので、とりあえずスープのようにいただき、最後の一口まできれいに完食。あとでわかったのですが、それで正解だったようです。
お肉はやわらかくて濃厚で、美しい霜降りが入り、驚くほどのやわらかさ。熱いうちに食べたい。でも、このおいしいランチがあまり早く終わってしまうのも惜しい。そんな気持ちで、一口ずつ味わいました。
岡半のランチは決して安くありませんが、高価なディナーを予約しなくても、銀座で上質な和牛を味わえるいい機会です。本格的な日本の和牛を食べてみたいという人にも、最初の一軒としておすすめできるお店です。
Okahan Honten, Jewel Box Ginza, GINZA8階, 8 Chome-9-15 Ginza, Chuo City, Tokyo 104-0061, Japan













